夜の海岸は碧く、ネオンと月明かりが灯る。
冷たい砂の上を素足で歩きながら、色や砂糖の入らない水で喉を潤していると、辺りの様子は絶えず夜の活動を愉しんでいるようだ。
同時に静けさも併せ持つ。
昼間とは違い、誰もいない浜辺のデッキで寝ころんで夜空を見上げると、電線がない海の上に広がる碧はどんどん深く、その中に入り込むと輝きは増していく。
息が白いことに気がついて、
「はぁーーっ💭。」
「寒っ。」
どのくらい白いか確かめてみた。白さの具合で寒さに拍車がかかるからおもしろい。久しぶりにそんなことをしたから子どもみたいに楽しんで、こんな日は空気が澄んでいて、天体がよく見える。
「また来るね。」
猫が散歩を終え、鳥たちが鳴くころ、朝のオアシスはまた、東から。
夜のオアシス

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