何かがきっかけで、更に研ぎ澄まされる身体機能。この度はこの絵本に出会いました。
心をひらいて、音をかんじて 耳のきこえない打楽器奏者 エヴェリン•グレニー
文/シャノン・ストッカー
絵/デヴォン・ホルズワース
訳/中野玲奈
〈翻訳によせて〉
エヴェリンは、私には聞こえない音を豊かに感じています。私に感じ取れるものがすべてではなく、わたしの感覚をこえた世界がたしかに存在するのです。たとえ心がかなしみでいっぱいで、無音のように感じるときでも、私には聞こえない音がいつもまわりで鳴っているのでしょう。そんなふうに思ったら、救われたような気がして、この本をぜひ紹介したいと思いました。
見開きの表紙裏すぐには
「わたしたちは、
ちがうやり方で、音やリズムをかんじることが
できるのです」
エヴェリン・グレニー
以下、絵本のざっくりとした流れをメモ
エヴェリンはイギリス北部、スコットランドの音楽を聴きながら丘の上の農場で育ちました。
クリスマス・イブには、お父さんのアコーディオンを音色に胸を躍らせ、日曜日には、お母さんといっしょに、オルガンをひきました。


初めて楽器に触れたときから、音楽はエヴェリンの心をつかみました。
作者の方はミュージシャン。反射性交感神経性ジストロフィーという病気をわずらい、体温の調節ができなかったり、激しい痛みを感じたりすることがあり、雨にあたっただけで、ナイフに刺されたように痛むことも。右手だけ冷たい。や、汗をかけない、潰瘍ができる、など。さまざまな症状を抱え、車いすで2年を過ごし、エヴェリン同様、「あなたには無理だ」となんどもいわれたと。自分にはできると、その思いがエヴェリンと重なるところがあり、彼女の生き方にひきつけられたようです。
エヴェリンは、重度の難聴ですが、補聴器は、使っていません。演奏するときは床のふるえを感じられるよう、はだしになります。耳の聞こえる人とはちがうやり方で、エヴェリンは音を感じています。そして、心をひらけば、誰もがもっとゆたかに音を感じられるのだと、いろいろな場でつたえているそう。
エヴェリンから読者へ、のメッセージの最後の方を少しだけ。
あなたが私の物語から力を得て、自分の道をひらく勇気を持てますように。どこでなにをしているときも、あなたの心の声を聞くことを、どうか忘れないでくださいね。
エヴェリン・グレニー
この絵本は10月末、4年生の教室で読んできました。読み終わると、感じたことを数人が聞かせてくれました。クラスによって先生が感想を促したり、そうでなかったり。感想があればそれを聞いて、あいさつ。なのですが…。私からも、その学年の年齢なりに本を聞いて感じたことや、考えを発表してくれたことにお礼が言いたくて。ありがとうございました。
記録がてら、ここに。


thank you👋


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