先日は定期的に行なわれている、小学校での絵本を読む日でした。今回は支援クラスです。当日は低学年の男の子が二人でした。
一人は先生に描いてもらったキャラクターを嬉しそうに持っていて、もう一人は自分が捕まえたバッタを見せてくれました。
今回読んだ絵本は「あなたのことが だーいすき」。前日、いくつかの絵本を借りていたのですが、当日まで決めかねていました。ひらめきでこの穏やかな内容も、色彩や絵のタッチも優しげでどの学年に向けてもいいのではと思い、結局は自宅の本を持って行きました。

この絵本は、シロクマくんが雪の世界でいろいろな体験を重ねながら五感を通して知っていることに加え、わからないことを母親に質問するお話です。

話の流れは、どうして雪は白いの?ぼくがもし白くなくても好き?など。シロクマくんがどんな色でも、かあさんはあなたのことがだいだいだいすき!そしてシロクマくんも、それならずっと前から知ってたよ。大まかにそんな流れです。




途中、男の子が「お母さんでもわからないことがあるんだね」と感想を言ってくれました。物語にはいっていたんだ!と嬉しいのと同時に彼の反応に驚きました。お母さんが子どもようの答えをしたことも理解していたのですね。
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読み終わった後に渡そうと、出かける直前に思い付いたこの物語に合いそうな、折ったハートの折り紙を一つだけ持って行きましたが、二人とも欲しいと手を挙げてくれました。後で作って持ってくるね、と約束しました。
ほんのおまけでつくった、これはもらって嬉しいのかという疑問が残りながらも、イルカとハートのマトリョーシカ風の折り紙を二人分作り、再び学校へ。少人数の環境で、より近い距離で朗読を通してつながりを感じることができた貴重な時間でした。
まだ始まったばかりの秋ですが、10月に入りいつもより少し、記憶に残るような出来事として絵本を読む機会に恵まれました。振り返ってみると朗読を通じて生徒と一緒に、読書の秋を体感した日になりました。

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