3つの生命エネルギーとその連携(アーユルヴェーダ)から知る
自分や、身近な方の健康や生活習慣にも、知って活かせるアーユルヴェーダ医学。「個人の持っている免疫力やバランスや消化力などを整えて高めていく」というところから、まずは以下の3つの生命エネルギー(ドーシャ)で、どこが強く現れているかで体質を考えてみませんか。ピッタリ全て分類通りと言う訳ではないので、多く当てはまるところで見ていきましょう。
①体型がスリムで骨ばっている。
身長は極端に低いか、逆に高いかのどちらかの傾向。
乾燥肌で皮膚も薄く、冷たいのが特徴。
食も細く、大量に食べられない。
便秘
冷え性
②中肉中背。
筋肉質で、バランスのとれた体型。
肌は赤みがかっていてツヤがある。
汗っかきで体臭や口臭が強くなることもある。
白髪が多いのも特徴。
食欲は旺盛だが、あまり太らない。
冷たい飲み物を好む。
③がっちりしていて、骨太で大柄。
太りやすく、脂性肌だが色白で滑らかな綺麗な肌。
髪は太く、量も豊か。彫りがふかく、瞳も大きい。
体力、持久力があるので疲れない。
ゆっくりとした消化力。
一人一人生まれながらに、本来の「自然な状態」があるということです。それを「体質」と呼びます。 個々の体質は、つきつめれば純粋意識の現れであるわけですが、それぞれに現れ方が異なります。
①[空✕風]運動のエネルギー(ヴァータ)
冷・乾・軽・動(不安定)
正反対の温・油・重・安定
(増悪)→頭痛・腰痛・循環器系の疾患、神経系の疾患、大腸疾患などにかかりやすく、注意が必要です。
②[火✕水]消化や変換のエネルギー(ピッタ)
温・油・軽・鋭
正反対の冷・乾・重・鋭くないもの
(増悪)→肝疾患、胃潰瘍、皮膚疾患、アルコール依存症などにかかりやすいので、注意が必要です。
③[水✕地]結合のエネルギー(カパ)
冷・油・重・安定
正反対の温・乾・軽・動
(増悪)→アレルギー性鼻炎、気管支炎、ぜんそく、肥満、糖尿病などにかかりやすく、注意が必要です。
それぞれのエネルギーは、体と心の働きを担っています。
例えば、体の働きで言うと
3つの役割
①食物が消化管の中を動いていくのはヴァータの働きです。
②食物が消化分解されるのはピッタの働きです。
消化された食物は栄養素として、体内に吸収され
ピッタの働きによって、細胞でエネルギーや熱に変換されます。
③栄養素を材料にして、血液や皮膚、筋肉、骨などの組織が作られて、それらが結合して、肉体が形成されます。この肉体を形成して、維持するのはカパの働きです。
私たちが生きているということは、毎日食物を食べて、そこからエネルギーと肉体を手にいれる活動を一生休むことなく続けていくことに他なりません。
生命活動は3つのエネルギーの連携で行っていると考えられています。 そして、私たちの体質はこの3つのエネルギーのバランスの違いによって決定しているというわけです。
人はその人の体質で一番多くもっているエネルギーの影響を一番受けやすく、そのエネルギーが増えた状態の病気になりやすいため、自分の体質がどのエネルギーの性質をもっているのかを知るだけで、体調の予測やバランスをとることが可能となるのです。
私たちが体調を崩したり、心の状態が良くないときは、このどれかのドーシャが増大し(増悪)
バランスを崩しているときです。
どれかのドーシャが増悪しバランスを崩している場合、そのドーシャの性質と正反対の性質を取り入れバランスをとることで体調を整えます。
自分にあった音と色
アーユルヴェーダでは、心や体に影響する音や色を体質でみることができます。
ヴァータ体質は冷・乾・軽・動と性質があるので、軽さと乾燥性を持つ黄色や軽性をもつクラリネットなどの木管楽器はヴァータの音と色といえます。
ピッタ体質は温・油・軽・鋭の性質がありますので、赤色や金管楽器がぴったりです。
カパ体質は冷・油・重・安定の性質から青色や太鼓などの打楽器、ギターなどの弦楽器などが相当します。
今回は、アーユルヴェーダでいう、3つ生命エネルギー(ドーシャ)「ヴァータ、ピッタ、カパ」の役割を取り上げてみました。
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